マグロの泳がせ釣り、大原
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クロマグロの幼魚をメジマグロと呼び、関西ではヨコワと呼ぶそうだ。 どれくらいまでの魚体をメジマグロと言うのか知らないが、10kg程度は、多分メジマグロだろうか。
外道として、3kg程度の幼魚を釣った時に、食べてみると美味しい。 釣りたてのメジは、やはりクロマグロの幼魚だから、ス-パ-で買って食べるキワダの刺身よりずっと美味しいのは当然かも知れない。 そのメジの10~20kgクラスを一度釣ってみたいと思い、5年前に数回挑戦したが、いずれもボウズ。 目の前の海中をキラ・キラと鱗を光らせて泳ぐマグロが見えるのに、全く餌を食べてくれず、見ている私だけが興奮するという苦い思い出があります。
さて、今年は5年振りにまた鰯を追って大原沖にマグロが来ているようで、時々釣り上げた記事を目にして、参戦の機会を窺っておりました。 敷嶋丸が、土曜日にはマグロ&ヒラメの船を出すと言うので、喜び勇んで行ってみる事にしました。
私は、釣り座をミヨシに取り、マグロは左舷のみの片舷流しなので、左にマグロ用「七島泳がせ」竿とシマノ4000を、右に「手持ちヒラメ」竿と小船1000をセットして、6時に戦闘開始となりました。 風が潮の流れと逆のため、生き鰯を付けた仕掛けを思うように送り込めず、潮が流れた分だけの道糸送りで、70M出すのに結構手間取りました。
70M先の浮きを見ながら、早くもマグロがこの浮きを海中深く沈めて、リ-ルが唸りを上げて糸が出て行く様を思い浮かべていました。 そして副業のヒラメ仕掛けを、鰯を付けて沈めようとするころには、ヒラメ釣りは今日が初めてというお隣の釣り人が、2匹目を掛けて、船長にタモ取りを頼んでいます。
こら、完全に出し抜かれた! 7時過ぎにやっと1匹目のヒラメを釣り上げ、「これで今日はボウズを逃れた!」と喜んだのもつかの間、隣はホウボウを釣り上げ、ご満悦。 そうこうしていると左舷艫で出していた船長の竿が異常を知らせています。 マグロのアタリで、糸が170Mほど出たそうです。 「次は私にも!」と期待しても、私の竿は沈黙。 お隣が3匹目のヒラメを上げた頃、私にもヒラメの魚信があり、2匹目が釣れました。 餌の鰯を付けて入れると、直ぐに鰯が暴れだし、幸運にも3匹目が釣れました。 するとお隣が直ぐに4匹目を釣り上げ、他の人はサメが来ただけで、まるで二人のマッチレ-スのようです。
その後は、私にも大きなホウボウが釣れましたが、ヒラメは来ず、右艫の人が11時を回った頃、最後のヒラメを釣り上げました。 沖上がりが近づく中、なんとか4匹目のヒラメかマグロを釣ろうと気合を入れるのですが、釣りはそんなに簡単なものではありません。 その後は、何も釣れず、沖上がりとなりました。 船長の釣ったマグロは、9kgクラスでいかにも美味そうに太って見えます。 自分で釣ったマグロを味わうという、この夢をかなえるのは、次回以降となりました。