赤坂迎賓館を見学〔東京〕
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外国の元首やこれに準ずる方を持て成す赤坂離宮が、公開されているので、内部を見せてもらうことにしました。 公開日の入場券は、ネット予約が可能ですが、全て売り切れており、予約できませんでした。
しかし、本館入場券は、当日朝、正門前で1000名分の入場整理券が、先着順に配布されるので、それをゲットして入場することにしました。 配布開始時刻は、ネットや電話案内では判りませんが、9時前後と推定し、試しに出かけることにしたのです。
入場整理券の配布の様子!
幸いに空いていました。 9時到着で491番。
10時入場分でしたが、9:40正門ゲートが開くので、それをみたら西門に行って、手荷物検査を受けます。
西門を入ると真下を首都高速が走っているのに気付きます。
左5号池袋線神田橋・右3号渋谷線霞ヶ関
手荷物検査場に並ぶ見学者。
ここを通過するのに30分以上掛かりました。
入場整理券
整理券を渡し、手荷物検査後、入場料を払います。
千円
見学者の90%以上が同じのシルバー世代。
本館 見学者入口
館内は、写真撮影は厳禁です。 壁や扉などの金具は、金張りで、敷き詰められた赤いジュータンを踏みながら中へ進みます。 小さなエレベーターの扉がありますが、これが噂の天皇陛下と首相のみ利用できるエレベーター? 階段を上がって最初の部屋が、「彩鸞の間」さいらんの間は、控え室として使われるそうです。 暖炉がありますが、実際は壁にある吹き出し口から熱気が出て、冷たい空気を出すための排出口だそうです。
次に見るのが、「花鳥の間」330平方メートルあり、天井高7.4Mです。 ここは、公式晩餐会の部屋で、130名まで使えるそうです。 正餐用の皿は、りんご・洋ナシ・みかんが描かれていて、これに料理が盛り付けられるのかと思いました。 料理を担当するホテルは、毎年入札で決められ、現在は、高輪プリンスホテルだそうです。見事な七宝焼き30枚を拝見し、織物はゴブラン織りかと思いきや今は京都のつづれ織りです。
大食堂の次は、正面玄関に連なる大ホールを見ました。 ここで陛下が、来賓を迎えられます。
そして「朝日の間」表敬訪問や首脳会談などで使われます。 天井に陸軍と海軍のシンボルが描かれていて、書かれているライオンの顔を見るとどこから見てもこちらを見ているように見えてしまいます。 天井中央には、4頭の白馬を操る馬車が書かれていました。
最後に訪れたのが、「羽衣の間」で、300平方メートルあり、雨天の時などに歓迎行事をここで行います。 人間国宝の斉田梅亭の屏風が飾られていました。
本館見学後は、建物の外を見て回りました。
見学者出口の直ぐ左側外観
主庭の噴水
なぜかGYPSY COFFEEが売られていました。
迎賓館写真集の販売場
正門進入路の左右にある噴水
豪華なシャンデリアや調度品を見て、どんな雰囲気の中で首脳会談などが行われるのか、少し触れることができました。 場所は、JR四谷駅から歩いて直ぐです。 近くには、新宿区立「若葉東公園」もあります。 一度訪問してみては。
若葉東公園のバラの門
遠くにニューオータニHが見える
この水は、カラスの水飲み!
こんな一等地にある遊休地
【メモ】住所; 港区、元赤坂二丁目1番1号 敷地 11.7万平方メートル
元は紀州藩屋敷跡だったが、1909年後の大正天皇の東宮御所として建設された。 しかし、石造りの西欧式建物は、日本の気候に全く適さず、昭和天皇もここに移り住むことを拒否された。
大戦後、皇室から国に移管され、国立図書館などに使用されたが、佐藤栄作首相在任中に、外国要人の迎賓施設を整備することとなり、改修され1974年3月に完成した。 2009年には、旧東宮御所として国宝に指定されている。